恵観だより

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林の中にきんらんの咲く

開花し始めたキンラン。美しく可憐な金色の花は見る人たちを魅了します。

今年は皆様に愉しんでいただくこともできず、ひっそりと咲きひっそりと散っていくことでしょう。

キンランは菌根菌と呼ばれる菌から栄養を得て共生しています。

そして相性の良い樹木が必要で、「キンラン、菌根菌、樹木」三者の

共生関係がないと生きていくことができないという独特の生育形態です。

かつては日本各地に多く見られたキンランですが、1997年、環境省のレッドリスト

(絶滅危惧Ⅱ類)に加えられています。

 

平成30年の歌会始では上皇さまが上皇后さまと皇居・東御苑にある二の丸庭園の

雑木林を散策された際、「キンラン」の花を見つけたことを詠まれました。

戦後間もない学習院中等科時代に東京・小金井で初めてご覧になった思い出があるそうです。

 

 

コロナウィルスが一日も早く終息し穏やかな日々が過ごせるよう願うばかりです

そして、季節の訪れを感じさせてくれる草花を皆様に愉しんでいただきたいと思います。

今年の桜は...

毎年、桜の季節になると一条恵観山荘の床には「禁中御所桜」を掛け、皆様に楽しんでいただいています。

  軸:1818年に天皇(仁孝)の叡覧後に写した左近の桜

  画:広瀬花隠(ひろせかいん) 江戸後期の画家で狩野派に学ぶ

    桜花の絵を得意とした

 

 これまでお庭には1本もなかった桜ですが、庭師の親方が大島桜を山荘の横に植樹してくれました。名前は恵観桜にしようかな...

紫宸殿(京都御所)の右に鎮座する左近の桜のように立派になってくれるのは何十年後でしょう。それまで皆元気に見守りたいですね。