恵観だより

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秋を感じて

お庭のモミジも色づきはめ、例年通りいくと今月末がピークになるかと思います。

さて、一条恵観山荘の床には「兎と菊秋草」掛け、この時期ならではの設えを愉しんでいただいております。

軸:兎と菊秋草

画:土佐 光起(とさ みつおき) 江戸時代の土佐派を代表する絵師

大変好評いただいております建物見学会は事前予約先着順となっております。

秋の風情を愉しみながら見学会にぜひご参加ください。

芸術の秋 実りの秋 食欲の秋

10月に入ると季節はすっかり秋。

涼しくなって過ごしやすい季節になりました。

日本では よく「芸術の秋」「実りの秋」などと言われます。

過ごしやすい季節だと感受性が高まり物事に集中するのに適した季節だからかもしれません。

また、穀物や果物などの収穫が多くなり四季の中でも満ち足りて豊かな季節であるからと考えられます。

秋という季節は人の物心を掻き立ててやまないものです。

そんな時は「山荘建物見学会」で江戸時代の文化体験後、「かふぇ楊梅亭」であんみつセットなどいかがでしょうか?

見学会は重要文化財の内部を案内人が解説しながらご案内いたします。

かふぇ楊梅亭では滑川の原風景を臨みながら、自然の恵みを愉しむことができます。

花手水 はなちょうず

2年ほど前から始めた花手水。

今年はコロナ禍の影響で手水舎が使用できないため、鎌倉の寺社仏閣でも見かけるようになりました。

今まではアジサイや紅葉シーズンのみでしたが、老若男女問わず大変好評なので可能な限り続けていこうと思っています。

9月11日(金)の営業再開に向けて「何を浮かべようか」と模索中です。

庭園を散策しながらぜひ、花手水も愉しんでください。

※画像はアジサイや紅葉期のです。

 

 

 

涼やかな音色と秋の七草

毎年お庭のどこからともなく聴こえてきた鈴虫の音色。

今年は皆様にも愉しんでいただこうとお部屋を用意しました。

タイミングがよければ涼しげな音色に出会えますよ。

 

通常7月中旬頃から見頃を迎える桔梗ですが、今年はアジサイとの共演となりました。

園内には紫、白、ピンクと点在しており9月いっぱいは愉しめそうです。

古くから日本人になじみのある桔梗は戦国時代、紋所や旗印として人気を集めたそうです。

桔梗の字が「更に吉(さらによし)」の組み合わせになっていることから縁起がいいという

理由もあったようです。そして有名なのが「本能寺の変」の明智光秀の「水色桔梗」です。

 

さえずりの滝

「さえずりの滝」が完成いたしました(静止画だとわかりにくいのですが..)

水の作り出す景観美、日本の癒し文化です。

滑川のせせらぎ、小鳥たちのさえずりと共に滝の音が放つゆらぎの波動が、

日常生活から解き放たれた空間で心身をリラックスさせてくれます。

(沢蟹が住み着いたようです。先日何匹かみました!)

アジサイシーズン真っただ中の6月。ぜひ、ご散策にお越しください。

そしてお遊びの花手水✿

臨川門

 

扁額には「臨川」

川を臨む場所「臨川 りんせん」。

皆さまに季節の草花を愉しんでいただくための入り口です。

小鳥のさえずりと、川のせせらぎに耳を傾けながら鎌倉の原風景と

草花を愉しむことができます。

これからは川沿いのアジサイが見頃を迎え、花菖蒲がお庭を彩ります。

 

林の中にきんらんの咲く

開花し始めたキンラン。美しく可憐な金色の花は見る人たちを魅了します。

今年は皆様に愉しんでいただくこともできず、ひっそりと咲きひっそりと散っていくことでしょう。

キンランは菌根菌と呼ばれる菌から栄養を得て共生しています。

そして相性の良い樹木が必要で、「キンラン、菌根菌、樹木」三者の

共生関係がないと生きていくことができないという独特の生育形態です。

かつては日本各地に多く見られたキンランですが、1997年、環境省のレッドリスト

(絶滅危惧Ⅱ類)に加えられています。

 

平成30年の歌会始では上皇さまが上皇后さまと皇居・東御苑にある二の丸庭園の

雑木林を散策された際、「キンラン」の花を見つけたことを詠まれました。

戦後間もない学習院中等科時代に東京・小金井で初めてご覧になった思い出があるそうです。

 

 

コロナウィルスが一日も早く終息し穏やかな日々が過ごせるよう願うばかりです

そして、季節の訪れを感じさせてくれる草花を皆様に愉しんでいただきたいと思います。

今年の桜は...

毎年、桜の季節になると一条恵観山荘の床には「禁中御所桜」を掛け、皆様に楽しんでいただいています。

  軸:1818年に天皇(仁孝)の叡覧後に写した左近の桜

  画:広瀬花隠(ひろせかいん) 江戸後期の画家で狩野派に学ぶ

    桜花の絵を得意とした

 

 これまでお庭には1本もなかった桜ですが、庭師の親方が大島桜を山荘の横に植樹してくれました。名前は恵観桜にしようかな...

紫宸殿(京都御所)の右に鎮座する左近の桜のように立派になってくれるのは何十年後でしょう。それまで皆元気に見守りたいですね。